去年の5月末、父が日本を訪れたという話は
どれぐらい詳しく書いたであろうか。
普段の学業に追われ、他の予定も色々と詰まっている中で
それなりに無い時間をひねり出し、
3、4回ほど食事、観光に付き合いつつ
双方拙い英語ながらも、結構長く話しこんだものだ。
曰く、
「私の至らなさ故、君が小さい時にはとても辛い思いをさせた。
君にも君の母さんにもとてもすまないことをした。」
ボクの父母はある事件が切っ掛けで
結局は文化的背景の違いを下に生まれた齟齬を乗り越える事が
出来ずに、否、お互いに別々の道を尊重するということで
紆余曲折は経たが、それぞれの方向へ進んだ。
・・・ボクとしては非常に迷惑極まりない話だが、
その発端自体はどうにもならないものだったし、
その後ももはや当然の帰結だと理解している。
現実問題ボクはもう日本サイドに属しているわけだし、
あっちサイドの家族(祖父母他)に対して
とても好感を持っているし、
特にその後のゴタゴタの中でめちゃくちゃ迷惑をかけた
当時大学生で、快く居候させてくれた
お姉さま(実は叔母だった。知ったのは大分後だが)には
なんとか借りを返したいなと思っていた。
そんな感じでドイツの親戚にはなんというか
淡い気持ちを持っていたんだが・・・。
隠し子発覚で洒落にならないことに。
父は再婚して3人の息子をもうけて夫婦で私塾経営していたのだが、
隠し子発覚で嫁さん逃亡。
祖父が心臓を患って叔母の競走馬飼育関連で人手不足が
大変なことになる一方、家計は火の車で人を雇うわけにはいかない。
そうした状況の中でこのボクに白羽の矢がたったわけだ。
なんでも事態が収拾されるまで3年ほど
語学講師をしながら牧舎の雑務を請け負ってほしいというのだ。
なるほどいろいろ買い被られているようだが、
男手+語学講師両方賄う方法としてこれは存外いい手かもしれない。
が、しかしだ。
ボクはこっちで就活も佳境を迎えているし、
こっちの家族にも全くもって余裕なぞ無い。
申し訳ないが固辞せざるを得ないと、結論を出そうとしていた。
隠し子はすでに母が亡くなっており、
今まで隠れて生活費を捻出していたが
生来病弱な子だったということも有って
どうしても父が引き取って療養させたいと言って聞かず、
それが事態をややこしくしていた。
でもやはり、生活が厳しいのはこっちも同じだ。
断るしかないじゃないか、と思ってた。
・・・その隠し子の写真を見るまでは。
妹。12歳。
金髪碧眼のいわゆるコーカソイド系。
お人形さんみたいに整った顔立ちで
ドイツ系とは思えないほど物静かなたたずまい。
そして、知性の泉から汲み上げた一滴のような瞳。
っていうか、もぉいいです。
シスコンとでもなんとでも言ってやって下さい。
この娘ためなら死ねる。
そんなわけで、4月2日朝一の便でフランクフルトに発ちます。
さらば、東京。
どれぐらい詳しく書いたであろうか。
普段の学業に追われ、他の予定も色々と詰まっている中で
それなりに無い時間をひねり出し、
3、4回ほど食事、観光に付き合いつつ
双方拙い英語ながらも、結構長く話しこんだものだ。
曰く、
「私の至らなさ故、君が小さい時にはとても辛い思いをさせた。
君にも君の母さんにもとてもすまないことをした。」
ボクの父母はある事件が切っ掛けで
結局は文化的背景の違いを下に生まれた齟齬を乗り越える事が
出来ずに、否、お互いに別々の道を尊重するということで
紆余曲折は経たが、それぞれの方向へ進んだ。
・・・ボクとしては非常に迷惑極まりない話だが、
その発端自体はどうにもならないものだったし、
その後ももはや当然の帰結だと理解している。
現実問題ボクはもう日本サイドに属しているわけだし、
あっちサイドの家族(祖父母他)に対して
とても好感を持っているし、
特にその後のゴタゴタの中でめちゃくちゃ迷惑をかけた
当時大学生で、快く居候させてくれた
お姉さま(実は叔母だった。知ったのは大分後だが)には
なんとか借りを返したいなと思っていた。
そんな感じでドイツの親戚にはなんというか
淡い気持ちを持っていたんだが・・・。
隠し子発覚で洒落にならないことに。
父は再婚して3人の息子をもうけて夫婦で私塾経営していたのだが、
隠し子発覚で嫁さん逃亡。
祖父が心臓を患って叔母の競走馬飼育関連で人手不足が
大変なことになる一方、家計は火の車で人を雇うわけにはいかない。
そうした状況の中でこのボクに白羽の矢がたったわけだ。
なんでも事態が収拾されるまで3年ほど
語学講師をしながら牧舎の雑務を請け負ってほしいというのだ。
なるほどいろいろ買い被られているようだが、
男手+語学講師両方賄う方法としてこれは存外いい手かもしれない。
が、しかしだ。
ボクはこっちで就活も佳境を迎えているし、
こっちの家族にも全くもって余裕なぞ無い。
申し訳ないが固辞せざるを得ないと、結論を出そうとしていた。
隠し子はすでに母が亡くなっており、
今まで隠れて生活費を捻出していたが
生来病弱な子だったということも有って
どうしても父が引き取って療養させたいと言って聞かず、
それが事態をややこしくしていた。
でもやはり、生活が厳しいのはこっちも同じだ。
断るしかないじゃないか、と思ってた。
・・・その隠し子の写真を見るまでは。
妹。12歳。
金髪碧眼のいわゆるコーカソイド系。
お人形さんみたいに整った顔立ちで
ドイツ系とは思えないほど物静かなたたずまい。
そして、知性の泉から汲み上げた一滴のような瞳。
っていうか、もぉいいです。
シスコンとでもなんとでも言ってやって下さい。
この娘ためなら死ねる。
そんなわけで、4月2日朝一の便でフランクフルトに発ちます。
さらば、東京。
コメント
友人関係ほぼすべてがMTG関係だと思うから、PTやGPのついでにフランクフルトまで行く`かも`しれないからね。
4月2日にエイプリルフールにひっかかる罠。
本物の4月馬鹿かもしれないと思う今日このごろ。